手足の関節の痛み・節々の痛みにも鍼灸施術が効果あります。
「手足の関節の痛み」、「節々の痛み(ふしぶしの痛み)」は、H28年に厚生労働省が発表したデータによると、女性の自覚症状の第3位にランクインしており、国民病の1つと言うことができる症状です。
さまざまな原因で痛みが起こりますが、日常的によく起こる痛みは、次の2つに分類することができます。
スポーツなどで、特定の筋肉の使いすぎにより、起こる関節の痛み
スポーツなどで、特定の動きをを続けていると、その動きに使う筋肉が緊張して硬くなります。
筋肉は、骨に付着しているため、筋肉の緊張は、関節の痛みを引き起こす原因となります。
- ゴルフ肘(バックハンドテニス肘)
正式名称:上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)
手のひらを上に向けて伸ばしたとき、肘の外側が痛くなる。 - テニス肘…正式名称:上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)
手のひらを上に向けて伸ばしたとき、肘の内側が痛くなる。
年齢とともにおこる関節の痛み
残念ながら、節々の痛みは、年齢と共に起こることが多いです。
若い時には、全く感じなかった痛みが、年齢とともに、思い当たる原因が特になく、気づけば痛くなっていることがあります。
首や肩の痛み・腰痛・四十肩・五十肩などは、その代表的な症状です。
- 手の痛み:
女性の場合、家事をすることで、手の痛みを感じやすいです。 指のふしぶしの痛み、手首の痛み、肘の痛みなど。 - 足の痛み:
外反母趾、内反小趾は、足の筋力の低下と、足に合っていない靴を履くことで起こりがちですが、痛みと変形の悪循環がおこってしまいます。 - 古傷の再発:
過去に痛めた膝や足首の捻挫などが、筋力の低下などによって、古傷として症状がでてくることがあります。 - 膝関節の痛み:
大腿部の筋力の低下によって、膝関節に痛みと変形が起こりがちです。
「関節」とは、骨と骨をつなぐ部分で、滑らかな軟骨で覆われていて、衝撃を緩和させています。
しかし、加齢によって軟骨がすり減ってしまったり、筋力の低下が起こると、滑らかな関節運動ができなくなってしまい、軟骨や骨に変形が生じたり、関節周辺に炎症が起こり、「痛み」が生じます。
特に、体重がかかる下半身(=脚)の関節は、脚の筋肉によって支えられているため、筋力の低下は、関節の負荷を増やすことになり、痛みの原因となります。
ある調査によると、70歳代以上の約50%の方が、膝関節に何らかの障害を抱えているとの結果が出ています。
是非、鍼灸治療をお試しください。
多くの場合、鍼治療で筋肉のコンディションを整え、局所に施灸することで、痛みを緩和させていくことができます。
もちろん、関節の痛みの原因には、スポーツによる筋肉の使いすぎや外傷、年齢に伴う筋力の低下だけでなく、慢性関節リウマチ、痛風などの病気や、細菌感染などによっても起こります。
特に、赤く腫れているような場合には、医療機関への受診をおすすめいたします。